永田町ガーベージと霞が関ゾンビーズ

永田町と霞が関。その特殊な世界で日々を過ごしている官僚系オタクが、目にしたことや思ったことを(機密漏洩にならない程度に)赤裸々にお話するブログです。多分たまに関係ない話もします。扇動的な情報が溢れるネットで当事者ならではの冷静な(悪く言えば冷めた?)視点てお届けします。※当ブログの投稿は全て私個人の意見です。所属する組織とは一切関係ありませんし、頼まれてもいないので身内のダメなとこはダメというのであしからず。

俺から見た安倍ちゃん -体調不良説への私見-

(追記 こちらのブログは8月17日より少し後に公開しようとしたものの、「まずい」と思いとどまって安倍首相辞任直後の28日午後に解禁したブログとなっております

そのため投稿日時と内容にズレがありますがご了承下さい)

 



「安倍首相 検査入院」

 

 ネットニュースの速報が出たのが、たしか17日午前10時頃であったか。

 SNSは心配の声から心無い中傷までが入り乱れ大騒ぎであったが、筆者は事前に首相が通院するという予定は知っていたため、さほど驚きはなく、どちらかと言えば「毎度毎度よく騒ぎ立てるものだ」と、マスコミへの呆れが上回っていた。

 元気にしていようと体調が悪かろうと、働こうと休もうと、右を向こうと左を向こうと悪く言われるのだから、内閣総理大臣というのはつくづく酷な立場だと思う。

 仮に10倍の歳費を積まれようと、常人であれば3日でリタイアするのではないだろうか。

 

 さて、ここまで読んで

「あー、やっぱり安倍さん別に具合悪くないんだ」

と思った方も多いのではないだろうか。

 それもそのはず、意識的にそれっぽい書き方をしている。

 では、実際安倍首相の体調はどうなのか。

 どうせ、こんなブログは身内しか見ないであろうが、私のことをよく知らない閲覧者様のために一応記しておくと 私はこれでも政府の中枢で日々(病みながら)仕事をしており、冗談抜きで最近は親の顔より首相の顔を見ている。……そんなことを言っていたら実家に帰りたくなって来た。自分沖縄に帰りたいぞ……

 さて、余計な話は置いておいて、そんな私から見て、安倍首相の体調は悪そうなのかである。

 結論を言うと、 

 

「めっちゃ悪そう」

 

 顔色、というものにはその人の健康状態がはっきりと表れる。 医師の中には職業柄、街中や電車で周囲の人々の顔色を見て脳内で診察を始めてしまう者もいるくらいだという。 

 最近の安倍首相は、その顔色がクソ悪い。 いや、ほんとに悪い。

  カフェ・ラテくらいの肌色だったのがもうカフェオレどころかミルク少なめくらいの色をしている。こんなグリコのCMみたいな例えをしても、よくわからないと思うので言いかえると「土色」ってやつだ。 

 テレビで見ていても気付いた方はいるだろうが、実物はその3割増くらいで悪い。 

 顔が土色になる原因としては内臓の機能低下により老廃物の排出が上手くいかないことなとがあるそうだ。 首相は指定難病97「潰瘍性大腸炎」を患っており、アサコールという治療薬とステロイドの投与でなんとか良い状態を保っていたが、ここ最近の激務とストレスで再び悪化しているのではないだろうか。  

  これは余談だが、潰瘍性大腸炎についてたまに「お腹が痛くなるくらいなんだ!」みたいな事を言うゴミムシ以下の脳味噌おっとっとみたいな奴がいるが、さっさと切腹して欲しい。繰り返す下痢に激痛、そして下血。さらには3割程度の患者さんが無意識に便が出てしまうことがあり、大人用オムツなどを着用して生活しているという。

 あなたはそんな状態で社会生活を送っていく自信があるだろうか。

 それどころか内閣総理大臣を務められるだろうか。

 どれだけの苦労があるか。首相の持病に絡めて誹謗中傷を送る連中には自分や家族に重ねてぜひ考えてみてほしい。

 私も持病を抱えているが、潰瘍性大腸炎ではない。当事者の方の声を聞くことが病症を理解することには一番良いと思うので、詳しくはググって探すか島袋全優先生の「腸よ鼻よ」の購入をおすすめする。 

 

 

 話を戻そう。

 筆者から見た安倍首相の異常はそれだけではない。 TBSなどが取り上げた"足どり"にも確かに変化は見られるが、私が一番違和感を感じたのは「目」だ。

 端的に言えば目が死んでいる。

 どこを見ているのだかよくわからない。

 下を向いていることが多く、真正面を見ているように見えて、どこも見ていないようなことが多くなってきている。 

 安倍首相の"異常"を感じ取っているのは筆者だけではない。

 官邸内は勿論、党もざわつき始めているようで、一部議員からは「任期は全うできないのではないか」「役員人事すらやる気がないのでは」という声もあがっている程だ。 与党幹部からの心配の声も、マスコミで報道されたように次々と聞こえてくる。

  個人的にはそういったことは言えば言うほど本人も追い詰められてしまうのでいかがなものかとは思うが……。 

 実際、安倍首相がリタイアする可能性は非常に高いというのが永田町、霞が関での論調だ。

  筆者としては、首相の健康状態が何より心配であり、無理はしないで頂きたいというのが第一である。

  だが、この時期に辞任となった場合、相当な混乱が起きるのは間違いない(ぶっちゃけ私の仕事も忙しくなりそうなので嫌だ)。

  何しろ、厄介な党役員人事にタイミングを完全に逃した解散総選挙。新型コロナの流行に、なんだか水面下で議連作ってバチバチポスト安倍を狙ってる人達。キャパオーバーである。 

 しっかりと段どってならまだしも、今いきなり「はいキミ総裁ね!」となってその全てを上手く処理できる人材は残念ながら自民党はいない。

いや、正確にはいるのだがそれらの方々は絶対に総裁はやらない。そもそも決める段階でドンパチになって絶対ろくなことにならない。 

故に「安倍ちゃん無理しないで……」とは言いつつも心底では「頑張って……」というのが本音である。 バンジージャンプをしようとしている人に「無理して飛ばなくていいんだよ!」と言いつつも、ちょっと背中を押そうとしている。触れるか触れないかくらいで押そうとしている。やだね。嫌な大人だね。良い子はこんな大人にならないでね。

 

  私がZARDを歌えば安倍首相が頑張れるなら全力で歌わせてもらうが残念ながらそうはいかない。

 「よく眠れるように……」とホットアイマスクを渡すことはできなくもないが、多分クビになる。

 私や閲覧者の皆さんにできるのは、少しでも首相の気持ちが楽になるよう、応援し(安倍さん嫌いな人は別に無理しなくていいです)、首相がふと世論を目にしたときに励ましや心配の言葉が少しでも多くなっているようにしてあげることくらいではないだろうか。 

 もっとも「世論の代表」を掲げるマスコミがあれでは本当に微々たる変化しか生み出せないだろうが。少なくとも何でも「アベのせい」にしてしまうのはやめてあげてほしい。

  日本の内閣総理大臣というのは、何でもできる全知全能の存在などではない。様々なしがらみに身を絡めながら、四方八方からの銃弾に体を貫かれながらなんとか倒れないように踏ん張るものである。たいしてやりたいことができないのに、「国」の興亡への責任を双肩に担うクソみたいなブラック職だ。

 常に顔を食われてるアンパンマンをイメージして欲しい、しかもさらに水に濡れているにも関わらず「げ……げんき100ば……い……」と言わざるを得ないから無理をしている。

 少しは優しくしてあげようと思ったのではないだろうか。

 せめてさらに水をぶっかけたり、「さっさと新しい顔に変えろや!」とか言うのはやめてあげてほしい。

 多分、安倍首相本人も、新しい顔がいるならとっくに変えているのだから。